親父が死んで、なぜか恐ろしく豪華なキャンピングカーが遺産として手元に流れ着いた。
にもかかわらず、どういうわけか嫁さんが「支払いにいこう」といいはじめ、そのまま家族総出でキャンピングカーに乗り込み、どこかへと向かった。
運転できないはずの嫁さんが運転する車中で、僕は訊いた。
「やーこれ、そもそも親父からもらったものだし、どこに何を支払いに行くのさ?」
嫁さんは驚いたような顔をして、答えた。
「え、あ・・・確かに・・・」
運転できるようになっている以外は、嫁さんは嫁さんだった。
※これは夢日記であり、現実には親父は自己破産しており、僕は相続権を放棄していることをここに記す。素晴らしい知識を伝授してくれた親父には、改めてここで感謝の意を表するものである。あと親父はまだ生きています。