2013年11月12日火曜日

寄席のある病院

義母とともに、某病院に併設されているという、非常にうまいコーヒーを出すと有名らしいカフェへ向かうことに。
タクシーをよび、行き先を伝える義母。どうやら新宿にあるらしい。

なぜかホテル街(歌舞伎町)の近所にひどい勾配の坂があり、これをガンガン登っていくタクシー。
美人ドライバーの話によると、坂を登りきったところにあるとのこと。

ほどなくして目的地の病院へ到着。なぜかタクシーから一緒に降りてエレベーターへ。すると、同じ制服を着た中年女性ドライバーがいた。彼女曰く、
「あら、ひさしぶり!カフェ?ああ、坂の下からいった方がすぐだったのに(笑)」
美人ドライバータジタジ。ドジっ娘というやつか。

よく見ると、エレベーターの階表示が11階。案内表示によるとカフェは1階で、地下3階にどういうわけか寄席があった。ただ、1階までしかエレベーターで行けないようで、その先は階段で行けとのこと。

義母が
「寄席なんてのあるの?気になるからいってみようか」
というので、とりあえず1階へ。

1階で降りると、至って普通の大病院の入院棟の風景。すぐに階段が見えてきたが、この階段、なぜか畳仕立て。一段一段もやけに低い。全般的にボロい。

とりあえず階段を降りていくと、地下1階にはお寺があった。法要の最中らしく、数名の老人たちと2名の僧侶が祭壇に向かって読経していた。

そんな風景を尻目に階段をさらに降ると、地下2階の寄席会場へ到着する。若干薄暗いが、沢山の老人たちが、薄汚い布団に包まりながら、高いところに設置されたブラウン管に映し出されている、これまた古い寄席ビデオを黙々と鑑賞している。席につく代わりにこの薄汚い布団に包まる必要があるらしい。渋々、布団に包まると、古い焼肉屋のニオイが染み付いており、ひどくオイリーでベタベタしていた。こんなひどい布団は初めてだ。

横を見ると、義母は布団に入らず、しゃがんだまま寄席ビデオをみていた。

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さて、カフェはどうなったのだろうか。