2013年12月6日金曜日

うそつき案内電光板

どこかのでかい駅のコンコース。

ギークな仲間たちと旅行にでも来たのだろうか、某大物Y氏やP氏、M氏、U氏あたりが勢ぞろいしていた。

どうやらそれぞれ解散するらしく、Y氏とP氏は「大阪行」とかかれた、12列シートというお化け仕様の新幹線に乗り込んで行った。別れの挨拶をする一同。

M氏、U氏は「八王子行」とかかれた、これまた8列シートというお化け仕様の特急に乗り込んで行った。さて、とうとうぼっちになった僕。

とりあえずどこに行けば帰れるのかよく分からなかったので、案内板にしたがって、「町田行」とかかれた、クッソでかい10列シートくらいの新幹線(!)らしい乗り物に乗ってみた。発車まで少し時間があるらしい。

ふと、車内の案内電光板に、「北里行のご案内」という案内が流れ出した。どうやら、すぐ後にくるバス(!?)に乗ると、一発で北里大学方面へ行けるらしい。それに乗れれば、自宅までだいぶ近い。

一旦町田行のクソでかい新幹線を折り、近くにいた駅員に案内を受ける。この手元にあるチケットで乗れるのか。どのくらい待つのか。

「北里行はこのホームでお待ちください。4分くらいでつきます。切符もこれで大丈夫です。」

よし、待とう。そう決めた僕は、町田行新幹線の発車を見届け、ホームに残って待つ。

5分経過。こない・・・・30分経過。こない・・・

あまりにこないので、駅員を探してみた。いない。

そうこうしていると、目の前に、「東京行」とかかれた路面電車っぽいものが猛スピードでホーム入りした。

駆け寄って、車掌に聞いてみる。

「あー、北里行ですかー。多分もう終わってますね今日は。」

なんだそれは。騙されたのか。車掌は続ける。

「お客さん、お気の毒ですね。でも向かいのホームに当麻行の列車がきてますので、そちらならどうですか?」

なに!?じゃあそっちに乗ろう。駅員に礼を言い、早速後ろを振り返ると、そこには無駄にデカい新幹線(!?)が居座っていた。大きさを例えるなら、ちょっとしたフェリーのようなサイズだ。

とりあえず乗り込んでみる。16列シート。無駄にデカい。なんだこれ。人がまばらに座っていた。

僕も適当な席に座って、ぐったりと眠りにつく。