どこかのでかい駅のコンコース。
ギークな仲間たちと旅行にでも来たのだろうか、某大物Y氏やP氏、M氏、U氏あたりが勢ぞろいしていた。
どうやらそれぞれ解散するらしく、Y氏とP氏は「大阪行」とかかれた、12列シートというお化け仕様の新幹線に乗り込んで行った。別れの挨拶をする一同。
M氏、U氏は「八王子行」とかかれた、これまた8列シートというお化け仕様の特急に乗り込んで行った。さて、とうとうぼっちになった僕。
とりあえずどこに行けば帰れるのかよく分からなかったので、案内板にしたがって、「町田行」とかかれた、クッソでかい10列シートくらいの新幹線(!)らしい乗り物に乗ってみた。発車まで少し時間があるらしい。
ふと、車内の案内電光板に、「北里行のご案内」という案内が流れ出した。どうやら、すぐ後にくるバス(!?)に乗ると、一発で北里大学方面へ行けるらしい。それに乗れれば、自宅までだいぶ近い。
一旦町田行のクソでかい新幹線を折り、近くにいた駅員に案内を受ける。この手元にあるチケットで乗れるのか。どのくらい待つのか。
「北里行はこのホームでお待ちください。4分くらいでつきます。切符もこれで大丈夫です。」
よし、待とう。そう決めた僕は、町田行新幹線の発車を見届け、ホームに残って待つ。
5分経過。こない・・・・30分経過。こない・・・
あまりにこないので、駅員を探してみた。いない。
そうこうしていると、目の前に、「東京行」とかかれた路面電車っぽいものが猛スピードでホーム入りした。
駆け寄って、車掌に聞いてみる。
「あー、北里行ですかー。多分もう終わってますね今日は。」
なんだそれは。騙されたのか。車掌は続ける。
「お客さん、お気の毒ですね。でも向かいのホームに当麻行の列車がきてますので、そちらならどうですか?」
なに!?じゃあそっちに乗ろう。駅員に礼を言い、早速後ろを振り返ると、そこには無駄にデカい新幹線(!?)が居座っていた。大きさを例えるなら、ちょっとしたフェリーのようなサイズだ。
とりあえず乗り込んでみる。16列シート。無駄にデカい。なんだこれ。人がまばらに座っていた。
僕も適当な席に座って、ぐったりと眠りにつく。